H&M公式オンラインストア、不要なプラスチック製梱包やパッケージを廃止に

過剰梱包

近年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の点から、洋服や服飾雑貨をオンラインで購入する人も増えているのではないだろうか。商品を家まで配送してくれるオンラインショッピングは便利だが、商品の包装や梱包が過剰で処理に困った経験はないだろうか。こうした梱包資材は、プラスチックが使用されていることが多いため、地球環境に対する負荷が大きいと言われている。

環境先進国であるスウェーデンのアパレルメーカー「H&M」は、公式オンラインストアでの購入品発送時に、不要なプラスチック製包装やパッケージを廃止すると発表した。10月1日より順次、オンラインで注文を受けた商品を紙製パッケージの梱包に切り替えていく。

使用される紙製パッケージには、森林管理の世界的な普及を目的に設立された国際的非営利団体「FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)」から認証されたバージンパルプを使用。梱包材として、輸送に耐えられるレベルの耐久性と弾力性も備えている。また、最小限の空気で商品を梱包できるため、輸送時のスペースを減らすこともできる。さらに、使用されている紙はコーティングを施されていないので、他の紙素材と同様にリサイクルすることが可能だ。

パッケージ

同社は2018年から店頭で配るショッピングバッグを紙製にするとともに、全体的な消費量削減を目指し、有料化を開始。その結果、2020年度にはショッピングバッグの消費量を59%削減することに成功した。さらには2025年までに包装・パッケージを25%削減し、すべてリユースやリサイクル、堆肥化可能なものへ切り替える目標を設定している。

EC事業者は、消費者の手元に届く包装が「最終的に接客を行う最後の場所」と考えるがゆえ、過剰梱包になりがちだ。循環型社会においては、環境と消費者の両方にとってバランスのとれた梱包が求められている。過剰梱包や包装を止め、環境に配慮した商品配送を行うH&Мのような取り組みは、今後アパレル業界の主流となっていくのではないだろうか。

【参照サイト】H&M

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河端 麻紀

河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。

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