国産食用コオロギを使用したブランド「C. TRIA」に冷凍パンとレトルトカレーが登場!

徳島大学発のベンチャー企業である株式会社グリラスは、国産食用コオロギを使用した自社ブランド「C.TRIA(シートリア)」の第2弾として、冷凍パンとレトルトカレーを自社ECサイトにて販売を開始した。今後、発生が見込まれている動物性タンパク質の世界的な不足と、現在先進諸国を中心に問題視されている食品ロスの解決を目指す。

新発売のパンは、酵母とグリラスパウダー(コオロギパウダー)の豊かな香りを楽しめる冷凍パン。「カイザーロール」「大豆粉ロール」「高菜フランス」「ごぼうフランス」「くるみチーズ」「こしあんフランス」の6種類で、各種1個入り6個セット2,490円、各種2個入り12個セット3,890円(全て税込)。

パン屋さんの焼きたてのおいしさを冷凍保存で保つことにより、おいしさはそのままで1カ月以上冷凍保存が可能だ。焼成済みのパンなので、自宅でいつでも好きな時に冷凍庫から取り出し、温め直すだけで手軽に楽しむことができる。

もう一つの商品であるカレーは、トマトの酸味とグリラスパウダーの旨味を掛け合わせた「トマトカレー」690円、青唐辛子の辛みとココナッツミルクのまろやかな風味をコオロギの持つ香ばしさが引き立てる「グリーンカレー」780円、コクの深いイカスミと全体の5%を占める濃厚なグリラスパウダーの相性が抜群な「イカスミカレー」単品870円の3種類(全て税込)。

既存の畜産が抱える環境負荷に配慮し、代替肉として大豆ミートを使用している。また、常温での長期保存が可能なレトルトパウチ加工により、廃棄されるリスクを低減できると共に、災害時等の備蓄としても活用可能だ。

昆虫食

今回新商品に使用しているグリラスパウダーは、徳島大学との共同研究成果を応用し、おいしさや安全性を損なうことなく、コオロギの飼育過程で与える餌をすべて食品ロスに置き換えて国内生産。10月以降「C.TRIA」の既存ラインナップや他社との協業商品、飲食店向けに卸しているコオロギ原料にも順次使用していく予定だ。

コオロギなどの昆虫食は、持続可能な社会の構築に求められるサーキュラーフードになると考えられている。農林水産省によると、日本を含めた多くの国々では年間13億トンにも上る食品ロスが発生しており、その量は全世界で生産されている食品の約3分の1に相当する。深刻な食料不足が見込まれているにもかかわらず、食品ロスが発生しているという相反した状況だ。

昆虫は他の家畜と比べてタンパク質を生成するのに、必要な餌や水の量が圧倒的に少ないため、限りある資源の有効活用が可能。加えて温室効果ガスの排出量も少なく、環境負荷の低いタンパク源といえる。また、コオロギは雑食の昆虫であるため餌の制限が少なく、世界中で発生している食品ロスを餌として飼育することが可能だ。この特徴からコオロギは、捨てられるはずの食品ロスを活用して新たなタンパク質を生み出すフードサイクルが実現できる循環型食材として期待できる。

食品ロスの問題に対して、各所でさまざまな取り組みが行われている。昆虫食というとまだまだ馴染みがない方も多いと思うが、パンやカレーなど普段食べ慣れているものに取り入れられることで、私たちの食に対する考え方を変えるきっかけになるかもしれない。

【参照サイト】農林水産省 食品ロスの現状を知る
【参照サイト】グラリス
【参照サイト】C. TRIA ブレッド 商品紹介ページ
【参照サイト】C. TRIA カレー 商品紹介ページ
【関連ページ】昆虫食

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maru

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秋田県出身、北海道在住。旅行・生活系記事を中心にライター活動中。日常が少しでも楽しくなるささやかなご褒美を自分に用意して過ごす。最近の趣味は旬の食材にこだわった料理を作り気分を上げること。

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