SDGsの学習にも!お手伝い習慣で身につける子どもの生きる力

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子どもが「お手伝いしたい!」と言ったとき、どんなふうに対応しますか? 気持ちはうれしいけれど自分でやったほうが早い、教えるのがちょっと面倒などと思い、結局ママやパパが自分でやってしまう場合も多いのではないでしょうか。

しかし、それではせっかくの子どもの成長機会を逃しているかもしれません。お手伝いは、続けることで子どもの成長に大きく影響を与えます。これから自立して社会に出ていくための力を育む大きなチャンスともいえるでしょう。それでは子どもがお手伝い習慣を身につけることで、具体的にどんな効果が得られるのでしょうか。

お手伝いで育む、子どもの生きる力とは

お手伝いは単なる家事シェアとしての役割だけでなく、習慣化することで子どもの能力を伸ばしてくれる可能性があります。子どものお手伝いを通して育むことのできる力を解説します。

生活力

お手伝いは料理や掃除、洗濯など家事スキルを身につけ、生きていくための生活力を培う大きなチャンスです。はじめはお箸を並べたり、靴を揃えたりといった簡単な家事でもOK。少しずつできることを増やしていけば、スキルアップしていきます。

自ら考える力

自ら考えて動く力が身に付きます。同じ家事を繰り返しお手伝いすることで、段取りや効率化の方法を自ら考えるように。「どうやったらもっと早く終わらせられるか」、「もっとやりやすい方法はないか」など工夫して取り組めるようになります。

責任感

役割を担当させることで、自分の仕事だと認識し、お手伝いに対して責任感を持つようになります。家事は「やってもらうもの」という認識をなくすきっかけにも。家族の一員として働いているという意識も芽生え、やがてそれは社会のために働きたいという意識にもつながるでしょう。

自尊心

お手伝いは子どもの自尊心や自己肯定感を高めるよい機会です。日々の中で子どもに「ありがとう」と声をかけることは意外と少なく、お手伝いは子どもに感謝を伝える大切な機会となります。その結果、子どもは家族の役に立ったことを実感して、自分に自信を持つことにつながります。

社会性

お手伝いを通して家族に積極的に関わる機会ができるため、人と関わる力、すなわち社会性が育ちます。思いやりをもって接する、約束を守る、協力して取り組むなど、これらの力は家族の中だけでなく集団で生活していく上でも欠かせません。家庭での小さな積み重ねが、社会で生きていくための力となります。

お手伝いを通してSDGsも学べる!

SDGsイメージ
また、お手伝いはSDGsへの興味関心を広げるチャンスです。SDGsと聞くと難しく感じてしまいますが、子どもにとって身近なお手伝いから知見を広げることができます。

たとえば、料理を手伝ってもらうときに、環境のことを考えながら、調理、食事、片づけまで行う「エコ・クッキング」に挑戦してみましょう。エコ・クッキングによって、どのくらい食べ物のゴミや使う水の量が減ったのかといった変化を比べてみるのもおすすめです。ポイントは「エネルギーを大切にして上手に使うこと」「食べ物を大切にしてゴミを減らすこと」「水を汚さずに大切に使うこと」、そして「楽しく作っておいしく食べること」です。

そこから、SDGsの全17目標のうち、2、飢餓をゼロに、6、安全な水とトイレを世界中に、12、つくる責任つかう責任、13、気候変動に具体的な対策を、などについて考える機会になります。お手伝いを通して、自分の行動がどのようにSDGsにつながるかを知って考えを深めることができます。

保護者の関わり方のポイント、注意点は?

親子で調理

お手伝いの習慣化はさまざまな効果をもたらす一方で、保護者の関わり方や働きかけ方にいくつか注意したい点があります。

大切なのは子どもに胸を貸す気持ちで関わること。毎日忙しい中でお手伝いにまで手を貸すのは大変ですが、子ども自身の成長のためになることだと考えることで、気持ちにも余裕が生まれるのではないでしょうか。関わり方のポイントを具体的に解説します。

時間がかかっても最後まで任せる

お手伝いに時間がかかったとしても、すぐに手を出すのは禁物です。子どもが自分で考える力を奪ってしまいます。なかなかうまくいかない場合はタイミングを見計らい、「一緒にやってみようか」など自尊心を傷つけないような声かけで手を貸してあげましょう。

失敗しても叱らない

うまくいかず、失敗したとしても叱らない、責めないことも大切です。最初からうまくできることはなく、失敗したり完璧にできなかったりするのは当たり前ともいえます。

また、失敗はそこから学ぶチャンスでもあり、「次こそ!」とやる気が生まれることもあります。もし落ち込んでいたら、お手伝いしようとしてくれたことがうれしいと感謝を伝えてあげるとよいですね。

長い目で見守る

子どものお手伝いはうまくいかずに失敗することも多いので、諦めず長い目で見ることが重要です。すぐできるようになると思わず、長期的な視点でのんびりと構えるくらいがちょうどいいでしょう。子どものやる気をなくさないような声がけに気をつけ、適度に距離をとって見守ってあげましょう。

お手伝いは子どもの自立への第一歩

お手伝いは子どもがやりたいと思ったときがベストなタイミングです。無理強いさせると習慣化だけなく、お手伝い自体に悪い印象を持ってしまいます。忙しい中でお手伝いをさせるのは保護者も大変ですが、そんなときは簡単なお手伝いでもOK。「ありがとう!」、「助かったよ!」など感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、お手伝いは楽しいものだと印象づけることができます。

また、お手伝いで身につけた力は学習や運動、家庭の外での人間関係でも応用でき、自立して生きていく力を培います。さまざまな力を身につけるきっかけとなるお手伝いに、親子で取り組んでみませんか。

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みすみぞの いずみ

みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。

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